土曜日, 8月 18, 2007

子供の名前を「@」にしようとした中国の夫婦

子供の名前を「@」にしようとした中国の夫婦

全世界が電子メールで使っていて、中国語にすると「彼を愛している」という意味になる——子供に「@」と命名しようとした父親はこう説明した。(ロイター)
2007年08月16日 18時04分 更新

 ある中国の夫婦が自分たちの子供に「@」という名前を付けようとした。電子メールアドレスに使われているこの文字は、自分たちの子供への愛を表していると主張して——。公用語の使用を推進している政府機関の関係者が8月16日に明らかにした。

 この型破りな名前は、アルファベットの代わりに画数の多い文字を使って言葉を表す中国語では特に際立っている。

 「全世界が@を電子メールに使っている。これを中国語にすると『彼を愛している』という意味になる」と父親は説明したと、中国言語委員会の副委員長リー・ユミン氏は語る。

 「@」は中国の電子メール利用者にはおなじみで、たいてい英語の「at」と同じ読み方をする。「T」の音を長く伸ばすため、標準中国語を話す人には「彼を愛している」を意味する「愛他(ai ta)」に聞こえる。

 リー氏は公用語に関する記者会見で、@という名前は、商業化とインターネットが慣習を破壊する中で、人々が中国語に対して次第に冒険的なアプローチを取っていることを示す極端な例だと語った。

 別の夫婦は、英語で「King Osrina」と聞こえる名前を子供に付けようとしたという。

 リー氏は、当局が@という名前を受け入れたかどうかを明らかにしなかった。だが中国政府は今年に入ってから、アラビア数字、外国語、中国少数民族の言語にない記号を使った名前を禁止すると発表した。

 中国では6000万人が、自分の名前に使われている文字が古すぎてコンピュータで認識できないという問題を抱え、言葉に堪能な人でさえも頭を抱える事態になっているとリー氏は語ったと、中国政府のサイトに掲載されている会見の記録に記されている。

 その1人が元総理の朱鎔基(チュー・ロンジ)氏だ。「鎔」は珍しい文字で、新聞の編集者には頭痛の種だった。

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